ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一千年間引き篭もり男・第08章・48話

アシュピド・ケローネ 「チキショウ、艦長の娘たちが……」 真央は、敵の群れに姿を消した、セシル、セレネ、セリスを救えなかったと嘆(なげ)く。 セノーテのショッピングモールの壁には、大量の大グモや大ザルが張り付き、大サギや大ハチドリが上空を舞って…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・56話

鏡の世界(ミラーワールド) 「なるホドな。キサマの剣も、鏡というカタチではあるが、時空を操る能力を持っているのか」 ケイオス・ブラッドが、言った。 彼を囲む無数の鏡には、彼自身が何重にもなって映っている。 「……そうだ。我が剣ジェイ・ナーズは、…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP010

地域リーグの開幕 シーズンの開幕戦と言うコトもあってか、満員御礼の観衆が詰めかけたスタジアム。Zeリーグのチャントが流れる中を、ボクたちデッドエンド・ボーイズは、アウェイ用の白いユニホームを着て、入場行進を行った。 『レディース・エンドゥ・…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第40話

雅楽の世界 雅楽とは、日本古来の音楽と、中国や朝鮮半島の音楽、果てはインドやベトナムの音楽を融合させ造られた、平安当時の最先端音楽だ。 「伝統音楽と言っても、洋楽に影響を受け進化した、JーPOPと同じじゃないか。日本人と言うヤツは、古来から…

一千年間引き篭もり男・第08章・47話

タンガタ・マヌー 「な、なんだい、味方か?」「見たコト無い機体だし、オヤジの仲間だろうよ」「どっちにしろ、有り難いね」 ジャガー・グヘレーラーに乗る、セシル、セレネ、セリス・ムラクモの3人が言った。 「アタシは、真央だ。さっきは、助けてもらっ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・55話

ジェイ・ナーズ ~時は、僅かに遡(さかのぼ)る~ アステ・リアが、サタナトスの手にかかるのと、ほぼ同時刻だった。ミノ・テリオス将軍を討ったケイダンは、彼が守護していた迷宮を、王の間に向かってひた走る。 「これが、ラビ・リンス帝国の誇る要塞迷宮…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP009

アイドルとサッカー選手 「副キャプテンの、スッラだ。今日のステージは、ここまでとなる。試合に、支障が出てしまうのでな」 ネロさんからマイクを受け取り、今度はスッラさんがステージ挨拶に立った。 「ええ、そんなァ。もっと、歌って欲しい!」「だけど…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第39話

蘭陵王(らんりょうおう) ミニスターⅡ(セカンド)コアによる、平安の雅楽によるステージは、ミニスターⅠ(ファースト)コアのときホドの盛り上がりを見せなかった。 「まさかアイドルが雅楽とは、斜め上を行くどころの話じゃないぞ」 まるで昼食明けの5時…

一千年間引き篭もり男・第08章・46話

セノーテの攻防戦 セノーテの底へと辿り着いた真央やセノンは、そのまま格納庫(ハンガー)へと走り続ける。かつての北アメリカの山岳高地に広がる岩窟は、天然の要塞基地となっており、水路を辿って海に出るコトも出来た。 「アフォロ・ヴェーナーが、ホタ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・54話

よくある話 「どう言うコトだ。完全では無いにしろ、プート・サタナティスによって切り裂かれた者は、魔王と化すかあるいは……」 サタナトスは、アステ・リアの血で真っ赤に染まったシーツを、目で確認する。 「女将軍みてェに、半分化け物にされて吹き飛んじ…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP008

副業 カイザさん、スッラさん、ネロさん、トラヤさん……。ボクが静岡で対戦した、フルミネスパーダMIEのメンバーたちが、スタジアムに設けられたステージに勢ぞろいして、ダンスを踊りながら男性アイドル的な曲を歌い始めた。 「カイザー、キャー」「スッ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第38話

平安の雅(みやび) ミニスターⅠ(ファースト)コアには、ミニスターⅡ(セカンド)コアも存在した。 「ミニスターⅡコアの特徴(スタイル)は、和じゃ」 リーダーのヒカリが、小さな身体をしならせて、目一杯ジャンプする。 彼女の背後には、ミニスターⅠ(フ…

一千年間引き篭もり男・第08章・45話

襲撃のセノーテ 執務室に鳴り響く警報に、危険を視覚的に認知させようとする赤いランプ。 「敵は、何処だ。オレは、サブスタンサーで出るぞ」 即座に反応したかつての少年兵は、返事を待たずに部屋を飛び出す。 「アフォロ・ヴェーナーで解析したわ。敵は、…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・54話

ハート・ブレイカー 変わり果てたアステ・リアの遺体が残る部屋を出て、バルコニーから飛び立とうとするサタナトス。 「アンタ、強いな」 そこには、マントに身を隠した1人の男が居て、サタナトスに話しかけて来た。 「誰だよ、お前は。この迷宮の守衛には…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第37話

藤原 光理(ふじわら ヒカリ) ミニスターⅠ(ファースト)コアを構成する、4人のメンバーによるソロが終わる頃には、ガラスの塔のカウントダウンは00:00を刻んでいた。 「お疲れ、サツキ。それにみんなも、良いステージだったわ」 舞台裏に戻って来た…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP007

ショータイムの始まり 「へェ。今日の開幕戦、日高オーナーが来てんのかよ?」 紅華さんも、メインスタンドの貴賓(きひん)席へと、ピンク色の頭を向ける。 日高オーナーとは、日本を代表する複合企業、日高グループの総帥だ。日高グループは、IT分野を始…

一千年間引き篭もり男・第08章・44話

ボクの行方(ゆくえ) 「結論から、言います。宇宙斗艦長は現在、太陽系の外縁部……冥王星の軌道付近におられます」 テル・セー・ウス号の艦長、アンティオペーが言った。 「め、冥王星の軌道って、どうしてそんな遠くに!」「北アメリカのセノーテから、いき…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・53話

実験(ようじ) 「ふ、ふざけるな。アイツの強さは、わたしが1番知っている。死んだなどと……」 美しき体を包むシーツを左手で抑えながら、右手で剣を向けるアステ・リア。 「残念だケド、ボクの配下はそれ以上に強いのだよ。あの赤毛の英雄も、倒した男だか…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第36話

クロスオーバー 「今度は、コズエが行ッくよ~!」 アキラの勇壮なステージが終わると、ステージにクロスオーバーでコズエが躍(おど)り出た。 ステージに、夏のビーチの風景が広がる。SE(効果音)として、波の音やカモメの鳴き声が流れて来た。 「わた…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP006

音速のペガサス メタボ監督の汚らしい土産話によって、緊張をほぐされたボクたち。シュート練習を終えて、軽いランニングをしていると、いきなり観客席から黄色い歓声が沸き上がる。 「キャー、カイザよカイザ。めっちゃステキー!」「なによ、ロムの方がカ…

一千年間引き篭もり男・第08章・43話

コンタクト ココア色のソファが置かれた、ドス・サントスの執務室。天井からぶら下がったシーリングファンがクルクルと回転し、テーブルに置かれた果物カゴには南国のフルーツが並んでいる。 「宇宙斗艦長が、地球に降りるのに使った艦は、テル・セー・ウス…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・52話

恋人たちの別れ ローブ姿のミノ・テリオス将軍は、寝室に差し込む朝日を眺めていた。彼のベッドには、シーツに包まった幼馴染みの女が眠っている。 「アステ・リア……」 女の美しい顔にかかった髪を、人差し指に絡み付かせる、ミノ・テリオス。ミノ・アステの…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第35話

スぺラード・ブラックウィングス ミニスターⅠ(ファースト)コアよるバラード曲が終わっても、巨大なドーム会場に鳴り響く万雷(ばんらい)の拍手は、なかなか鳴りやまなかった。 「今日は、突然のゲリラライブにお集まりいただき、またわたし達の歌を聞いて…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP005

ゴールデン・シャワー 三重を代表するサーキットの真ん中に造られた、サッカー専用スタジアム。蜃気楼の浮かぶアスファルトのレースコースが、スタジアムの真横を通っている。 駆け付けた大勢のMIEのサポーターたちが、チームカラーである赤と黒(ロッソ…

一千年間引き篭もり男・第08章・42話

セノンと3組の3姉妹 「シエラたちが、おじいちゃんたちと戦った相手も、時の魔女の配下だったんですね?」 あどけない顔をした、栗色のクワトロテールの少女が言った。 「さっきから、気になってたんだけどさ、セノン」「なんで、オヤジがおじいちゃんなん…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・51話

牢獄の恋人たち(ラバーズ) 「因幡 舞人。お前には、私人として礼を言わねばならん。わたしが1番に欲しかったモノを、こうして手に入れるコトが出来たのだからな」 ミノ・テリオス将軍は、大切な女性を抱えたまま礼を述べる。 「わ、わたしはこれより、妻…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第34話

獣(ビースト)たちのバラード 「それでは、わたし達の曲を聴いてください」 ミニスターⅠ(ファースト)コアのリーダーである、サツキが会場に向けて言った。 「曲名は、ペンデュラム・ペンタグラム・サモニングだよ」「妖しく激しい、スピードチェーンだぜ…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP004

アウェーの洗礼 「今日の観客動員は、1万4000人を超えるとのコトだ」 雪峰さんが、タブレットを確認しながら言った。 「さっきオレさま、テレビカメラも見つけたぜ」「そりゃあ、これだけ豪勢なチームが出来るんだ。地元の局くらいは、来るだろうよ」 …

一千年間引き篭もり男・第08章・41話

情報の共有 「おじいちゃんが、行方不明なんですか!」 栗毛の少女が、叫んだ。 彼女の背後には、真珠色の巨大イルカ(アフォロ・べーナー)が、岩に囲まれたドッグに停泊していて、整備を受けている。 「そ、そうだよ。もう何日も、行方知れずなんだ」「ア…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・50話

アステ・リア 3人の船長や12人の闘士少女、ルスピナとウティカが眠りに就いた頃。自ら敗北を宣言した舞人は、闘技場の牢に繋がれていた。 「キサマ、なぜ自ら負けを認めた。わたしに、情けでもかけたつもりかッ!」 ミノ・アステ将軍の、アステ・リアの鞭…