ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

キング・オブ・サッカー・第8章・EP034

ラッキーチャンス ペナルティエリアへと進入した、ロランさん。それに対しヴォーバンさんが、シュートコースを狭めようと飛び出す。 「遅いよ」 ロランさんは、スパイクの靴先をトントンと整えるようなシュートを放った。 「putain de merde(クソッ)!!」…

一千年間引き篭もり男・第08章・32話

バルザック・アイン 「わたしの艦に、来ないか」 漆黒のサブスタンサーに乗った男が、恐らくそう言った。 「バルザック・アイン大佐。貴方の艦は、時の魔女の手下との戦闘で、沈んでしまわれたのでは?」 メルクリウスさんが、疑問を投げかける。 「ああ、我…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・41話

闘技場(コロッセオ) 「わたしはこれでも、ミノ・ダウルス将軍にお仕えする、雷光の3将が1人。女であるコトを理由に、ナメて貰っても困るのだよ」 フワフワした白い髪を掻き上げながら、ミノ・アステ将軍は鞭を再び打ち鳴らした。稲光を帯びた鞭は地面を…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第24話

姉小路 魅角(あねがこうじ ミカド) 「良きアイデアだと、思うんだがね。エウクレイデス女学院の候補者名簿を見るうちに、黄道12宮に関係しそうな名前を見つけたのさ」 自慢げに語り始める、久慈樹社長。 「親が自分の娘に、生まれた星座に関する名前を授…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP033

ラフェル べリックさんは、そのままライン際をドリブル開始する。 「そう何度も、チャンスは作らせん!」 青いビブスの左サイドバックであるリナルさんが、直ぐにべリックさんの進路を塞いだ。事前に自身が、予測していたから対処できたのだろう。 「ライン…

一千年間引き篭もり男・第08章・31話

人類史に残る英雄 宇宙斗とメルクリウスの飛ばされたのは、冥王星や海王星の軌道に近い、エッジワース・カイパーベルトの中の宙域だった。 また散乱円盤天体も、同様の軌道を通過するコトが有る。 散乱円盤天体とは、太陽にもっとも接近したとき=近日点と、…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・40話

黄金の女将軍 兵士たちは、舞人とルーシェリアたちを闘技場へと連行するため、街の大通りを練り歩いていた。舞人の主張が認められたのは、1つはラビ・リンス帝国が、強者の言葉が優先される社会構造にある為であり、もう1つは彼らの上司の許可を得たからで…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第23話

星座の少女たち 「ヘェ、そうなんだ。天空教室の天空って、そらの星座から取られてたのかァ」 ライオンのようなタテガミ金髪の少女、王洲 玲遠(おおしま れのん)が言った。 名前も見た目も性格も、しし座を象徴するに相応しいレノン。彼女が居る天空ステー…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP032

エースの意地 「延長戦に入って、いきなり2点のビハインドとはよォ。あのユース上がりのストライカー、ランスの野郎よりよほど脅威だぜ」 爆弾が落ちたみたいな威力のヘディングに、大砲のごとく撃ち出されたシュート。イヴァンさんすら認める、ヴァロンさ…

一千年間引き篭もり男・第08章・30話

最初の任務(ファーストミッション) 「ミネルヴァ……」 メルクリウスは、テオ・フラストーのコックピットハッチを開けた。 彼は宇宙服などは着てはいなかったが、コックピットには空気の流出を防ぐ機能が備わっており、短時間であれば宇宙線や宇宙空間の冷気…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・39話

クノ・ススの宿屋 「1人、逃げたぞ。お前たちは、ヤツの後を追え!」 宿屋を取り囲んでいる兵士の10名ホドが、逃げたティ・ゼーウスを追跡するために駆けて行った。 「どうするよ。囲みが手薄になったし、突破するか?」「突破したところで、船にも兵士が…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第22話

正義と誹謗中傷 黒いバラの花びらが重なり合ったデザインをした、72人のアイドルたち。花びらの1枚1枚が、ギャルと呼ばれる女性が持ってるハンドバックみたいに黒光りしていて、隙間からはそのアイドルのイメージカラーが覗いている。 「キミが仰ぎ見て…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP031

ヴァロンとルネ 真新しい芝に、新設されたばかりのピカピカのスタンド。背の高い照明が四方に立っていて、恐らくは公式戦にも使えそうな練習用スタジアム。 言っちゃ悪いケド、デッドエンド・ボーイズの設備とは雲泥の差だよな。ロランさんを始め、才能あふ…

一千年間引き篭もり男・第08章・29話

優男 「オイ、どうなってやがる。なんで艦長と、あのヘラヘラした優男は消えたんだ!」 プリズナーが、声を荒げる。 「知るかよ、そんなモン。オレは、科学者じゃねェんだ。だいたい、一番近くで見てたのはプリズナー。オメェじゃねェか!」 ドス・サントス…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・38話

捕縛の手 「イテテ、もう少し優しくしてよ」 蒼い髪を片手で掻き上げながら、漆黒の髪の少女に傷口を手当てして貰っている、因幡 舞人。 「勇者が、甘ったれたことを言うで無いわ。元はと言えばご主人サマが、この者を助けるなどと言い出したせいで、こうな…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第21話

偉大なる数学者 7人の冥府のアイドルのうち、ボクの知っている3人のアイドルの紹介が終った。 「卯月さんに、花月さん、由利さん……」 かつて、ボクと同じボロアパートに住んでいた、どこにでも居そうな3人の少女たち。 「今は、ミク、フウカ、ミライなん…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP030

過大過ぎる評価 「何をやっているんだ、ランス。お前のプレイは、現代サッカーのそれとはかけ離れたモノだぞ!」 隣のベンチから、壬帝オーナーの怒鳴り声が聞こえて来る。 「壬帝オーナー、ずいぶんと荒れてるな」 オリビさんが、タオルで汗を拭きながら言…

一千年間引き篭もり男・第08章・28話

重力の闇 「な、なんで、ミネルヴァさんが!?」 ツィツィ・ミーメの胴体には、確かにミネルヴァさんが乗っている。 亡くなったミネルヴァさんの遺体を、ボクたちはセノーテの貯水槽へと沈めた。アステカの古代人が着ていた衣装に着替えさせて、彼女を弔った…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・37話

狂気の将軍 「貴方の腕なら、いずれ将軍にもなれましょう」 堅牢な城塞にある武骨な砦の窓から、白い月灯りが差し込み、黄金の鎧を着た砦の主を照らす。 「どうです、我が配下として働いてみませんか?」 眩(まばゆ)く輝く鎧の胸部には、星に雷があしらわ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第20話

ミク・フウカ・ミライ 卯月 魅玖(うずき みく)。ボクが教育実習で赴任した中学で、親しくしてくれた女子グループの中心的存在。 「SNS全盛のご時世に、アイドルなんてヘイトの溜まる職業を、正義ヅラしてなんてやってられないわ。だったら最初っから悪…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP029

ベルナール・フィツ・べリック イヴァンさんは、強靭な体躯や野性的な嗅覚で勝負するタイプのストライカーであり、トラップなどの技術はそこまで高くない。ロランさんからのパスを胸トラップしたが、ボールは足元には落ちず、少しズレたところに落下した。 …

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・36話

ミノ・テロペ将軍 クレ・ア島の東側半分を領するミノ・リス王は、ラビ・リンス帝国の名前の由来となった迷宮のような城塞の、奥深くに玉座を構えていた。 「これが、ウワサに名高い城塞ラビ・リンスか」 マントの男が、夜空に浮かぶ白い月を眺める。 「もう…

一千年間引き篭もり男・第08章・27話

外縁の宇宙 「幻覚なのか、本物の宇宙空間なのか……見分ける方法は、ありますか?」 メルクリウスさんに、伺いを立てるボク。 ケツァルコアトル・ゼーレシオンの周囲は、360度全てが宇宙空間であり、大気のある地球よりも遥かに多くの星々が輝いていた。 …

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第19話

レメゲトン 「さて、キミに質問だ。72と言う数字と、7と言う数字でキミはなにを連想する」 久慈樹社長がいきなり、クイズを出題した。 「冥府のアイドルの数と言うのは、大前提なんですよね」「そう言うコトだ」 サラサラとした髪を掻き上げながら肯定す…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP028

アベル・ルイ・ヴィラール 少し前までのボクは、自宅のリビングでサブスク契約したヨーロッパサッカーを見ていた。 ……やっぱ、スゴいや。 ヨーロッパのトップリーグの1つがフランスの1部リーグであり、フランスの代表的なクラブで試合に出てたのが、ヴィラ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・35話

少年奴隷 「ミノ・リス王を、討ちに来たってどう言うコトだ?」 白い月の浮かぶ窓から入って来た男に、問い質(ただ)す舞人。 「そんなコトも解らないんだな、お前は。オレは、ミノ・リス王を殺す予定なのさ」 ティ・ゼーウスは、船長たちのイビキが鳴り響…

一千年間引き篭もり男・第08章・26話

深い水の底 「しまった、身動きが……」 白い髪の束が、ゼーレシオンの腕や脚を拘束する。頼みのフラガラッハも、振るえないのでは意味が無かった。 「どうするよ、メルクリウス。オレたちだって、接近したらヤバいぜ」「手も足も出ないと言うのが、現状でしょ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第18話

72人のアイドル 黒いバラを思わせる衣装を纏(まと)った、3人の冥府のアイドルたち。背中には黒い羽が生え、頭にも小さな角が生えている。 「卯月さんに、花月さん、由利さん。キミたちが、アリスをイジメていたってのは、本当か?」 ボクは、事実を確認…