ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第17話

正義の剣 ボクは、弱気になっていた。 「さて……どうしたものか」 ボクの生徒たちは、ボクをアポイントメンターとしてしか認めてないのだ。彼女たちは、完璧なユークリッド動画での授業を望み、ボクの稚拙な授業など必要としていない。 「ボクは……ボクの授業…

ある意味勇者の魔王征伐~第6章・5話

皇女と後見人 出立の前に、レーマリア皇女は、王であり曽祖父でもある老人に対し、王都を立つ報告をした。 「……フラーニア共和国の方々、それに……カーデリア。どうか、我が不肖の曾孫娘を護ってやって……下され。それから、お前には……これを……」 王は病によっ…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第十話

連携と信頼 千乃 玉忌は、体育館に戻っていた。 「まったく……どこへ行っていたのだ? 会議は著しく劣勢だぞ! 今のままでは、来客の大半が部の存続を認めてしまうでは無いか!」 醍醐寺 草庵は、突然後ろに現れた女に苛立ちをぶつける。 「別に……認めてしま…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第16話

消え行く職業 ボクは教壇に立ち、教科書を開き授業を開始する。 「ねえ、先生。はやくどの動画を見るか、指示してよ」 レノンが言った。 「今日は、何の教科の授業をするのですか?」 ライアもボクに、質問する。 教壇の前に並べられた机には、タブレット端…

一千年間引き篭もり男・第03章・17話

世界を分ける権利 『宇宙斗艦長……時の魔女様が、この船に与えた名前はマルチバースシップです』 カプセルの中の誰が投影した、フォログラムであるベルダンディが言った。 「マルチバース……多次元宇宙論ってコトだろ? それが名前って、ずいぶんと合理的って…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第15話

天空教室 瀬堂 癒魅亜は、マンションの自室の玄関に向かって歩き出す。 「一応言っておくケド、自分の生活力を考えて行動した方がいいと思うぞ、ユミア」 ボクは、一人じゃロクにタクシーや電車にさえ乗れない女子高生に、忠告してみた。 「余計なお世話です…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第九話

交通事故 渡辺が絹絵を探し回っていた頃、絹絵は血まみれで地面に臥していた。 「ククククク……小狸如きに、正体を見せる羽目になるとはのォ? 誉めてつかわすぞェ」 玉忌は、巨大な狐の姿で眼下の絹絵を見降す。 「……む、無念ッス。ごめん……なさい……ご主人サ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第14話

執行猶予 「わたしが……彼女たちと共に暮せと言うのですか?」 瀬堂 癒魅亜は苛立ちにまみれた瞳を、久慈樹 瑞葉へと向ける。 「そうさ。まあもっとも、キミにはアイツが遺した金やら財産やらがたくさんあるからね。そいつを使って、適当なマンションでも借り…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第八話

幽世の戦い 恐竜なりきる部が、体育館のステージに上がっていた、丁度その頃~ 絹絵は街の上空で、千乃 玉忌と戦っていた。 上空と言っても、絹絵は飛行出来るわけでは無く、跳躍によって空中戦をこなしている。「こっちだけ飛べないんじゃ、ちょっと不利ッ…

一千年間引き篭もり男・第03章・16話

質問 ボクはこの艦の中の、最高権力者になったようだ。 「ところでノルニール、この艦の名前は決まっているのか?」 艦長の椅子のあるロフトの一階上に置かれた、カプセルに向かって聞いてみた。 『時の魔女様によって、名前は与えられておりますが、艦長に…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第13話

生徒たち 「コイツが、アタシらの先生かよ? ずいぶん、頼りなさげじゃね?」 小麦色の肌に、ライオンのたてがみのような金髪の少女が言った。 「先生、これがうちのクラスの名簿……だそうです」 瀬堂 癒魅亜から渡されたデジタル資料には、彼女たちの顔写真…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第12話

先生 幸か不幸か、ボクは瀬堂 癒魅亜と会う前に、彼女の過去についての情報を得てしまった。 「まさかユークリッドの元が、彼女がイジメられて学校に行けなくて、そんな妹を見かねた兄・倉崎 世判が立ち上げたサイトだったなんてな」 鳴丘 胡陽の言葉を信じ…

一千年間引き篭もり男・第03章・15話

ノルニール・スカラ 「ボクが艦長を引き受ければ、質問に答えてくれるんだな?」 『はい……ただし、わたしが知り得る情報に限ります』 カプセルの中の誰かは、煙に巻くように答えた。 「まず、ボクを艦長にする理由はなんだ? 自慢じゃないがボクは、千年前は…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第11話

教民法の熱い時代 鳴丘 胡陽は、自分の教え子を札付きの不良と表現した。 「同級生の二人が、教育……義務教育を受けていたのは、中学の二年までだったわ」 倉崎 世判と久慈樹 瑞葉は、歳だけならボクや友人と同い年である。 「当時は、教育民営化法案が成立し…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第七話

二匹の獣 「なっ、一体どうなっているんだ! 千乃先輩が……どうして!?」 千乃 美夜美だと思って追い駆けた少女が、経営コンサルタントの千乃 玉忌に成り代わって、困惑する渡辺。 「話は後ッス! ご主人サマは、会場に戻って大茶会の続きをお願いするッス!…

一千年間引き篭もり男・第03章・14話

カプセルの覗き穴 目の前にあった冷凍カプセルは、かつて黒乃とともに眠りについた時のものと酷似していた。 「ど……どうしてこんな場所に、冷凍のカプセルが!!?」 ボクは固唾をのんで、冷凍カプセルに近づく。「確かに基礎的なデザインはよく似ている……で…

ラノベブログ・タイトル画像・        ある意味勇者の魔王征伐。003(完成)

やっと完成 『ある意味勇者の魔王討伐』の、ラノベトップイラスト完成です。 とにかく、キャラが多い。描くのも大きいサイズとそこまで変らないので、時間がかかってしまった。総レイヤー数・200超えですね。 主人公の青髪の少年、因幡 舞人を取り囲む二…

一千年間引き篭もり男・第03章・13話

もう一つの冷凍カプセル 「こ……これが木星!? 本物か? だとしたら、さすがにデカいな」 見慣れた住宅街の空に浮かぶ、太陽系・第五惑星。「あれが本物なら、この宇宙船は火星から木星まで移動したコトになる……」木星の雄姿に気を取られて、ボクは黒乃のコ…

ラノベブログ・タイトル画像・        ある意味勇者の魔王征伐。002

ある意味勇者の魔王征伐 『ある意味勇者の魔王征伐』の、ラノベトップ用イラスト描いてみた・第二弾。 舞人とルーシェリアを中心に、パレアナやシャロリュークらが揃っている感じ。1980年代のRPGテイストも、入ってるかな? もう少し、手を加えるかも知…

一千年間引き篭もり男・第03章・12話

ラングラー 謎の巨大宇宙船に拉致されたボクは、船内の街の中にある銭湯で、想定外のピンチにおちいっていた。 「可愛いコたちが、いっぱいいますねえ?」「!!?」 セノンであろう白い脚が、湯舟に潜水するボクの真ん前に現れた。「あの……あなたたち、ムギ…

シャロリューク・シュタインベルク制作過程001

赤毛の英雄 『ある意味勇者の魔王征伐』より。赤毛の英雄~シャロリューク・シュタインベルクを描いてみた。 ボクは、1980~90年代のRPGブームの中で育ったせいか、80年代RPGの影響はかなり受けているように思います。『ある意味勇者の魔王征伐』も…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第10話

鳴丘 胡陽 テラスは、夏の面影の残る日差しを遮るように、パラソルが咲き乱れていた。 「ボクですか? なんの用でしょうか?」「実は少し思うところがあってね。キミを、待ち伏せていたのよ」 彼女は、星座の神や英雄、聖獣がデザインされたワンピースから伸…

一千年間引き篭もり男・第03章・11話

銭湯パニック 千年もの未来の宇宙船の銭湯で、六十人もの娘の名前を決めるという、意味不明なミッションをクリアしたボク。 「なあ……サラア」ボクは隣で湯舟に浸かっていた、ピンク色の髪の少女を抱きよせる。「わたし、サラサだよ?」「じゃあサラサ。キミ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第09話

三人の女子高生 翌朝になった。 カーテンから漏れる暑苦しい日差しが、ボクを容赦なく叩き起こす。「今日は……いよいよ契約の日か」瀬堂 癒魅亜に会えると思うと、幾分か緊張も和らいだ。 洗面台に向かい、顔を洗って歯を磨こうとすると、歯ブラシが限界に近…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第六話

激闘の始まり 四つの部活の紹介が終ったところで、トイレ休憩が入った。 壇上で事の成り行きを見守っていた学園長が、娘に声をかける。「沙耶歌、今日の舞台、とってもいい感じね。まさか貴女が、ここまでやるなんて」「何を言っているの、お母様。舞台を成…

一千年間引き篭もり男・第03章・10話

名づけ親 「やれやれ……どうして六十人もの娘と、銭湯の湯に浸かっているんだ?」 目に映るのは、銭湯の湯船の周りを駆け回る、オレンジ色の髪の少女たち。電気風呂でしびれる、チョコレート色やマスカット色の髪の少女たち。シャワーで髪流す、ソーダ色やピ…

一千年間引き篭もり男・第03章・09話

銭湯 ボクは、六十人にも及ぶ『娘』を引き連れ、かつてあった銭湯へと向う。少女たちは全員が、薄いシャツにミニスカートを穿いていたが、デザインはまちまちだった。 銭湯は『そらの湯』といい、ボクの記憶が正しければ小学校の三~四年辺りで取り壊され、…

この世界から先生は要らなくなりました。   第02章・第08話

モップとはたきとヴァール 「初日から授業をしろと言われるかは不明だが、一応はカリキュラムを考えたほうがいいよな……」 けれども、不安は隠せなかった。 『ユー・クリエイター・ドットコム』……通称【ユークリッド】。この後発のストリーミング動画サイトは…

萌え茶道部の文貴くん。第六章・第五話

それぞれの世界 「続いての登場は、『水鉄砲サバゲ部』だあああぁぁぁぁーーーー!!」 橋元の叫びと共に、壇上ステージの照明だけが落ち、ドライアイスによるスモークが炊かれた。すると舞台袖から、迷彩柄の水着を着た、五人の少女が現れる。顔には、暗視…

一千年間引き篭もり男・第03章・08話

ステーキ定食 「ボクたちを拉致した、六十機もの機体はキミたちが操っていたのか?」 「そうだよ、パパ」「つまり……キミたちも、六十人もいるのか?」 少女たちはボクのヒザの上に乗っかったり、ホッペを顔に擦りつけてくる。「だからそうだって言ってるでし…