ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

一千年間引き篭もり男・第06章・47話

落成式 火星のオレンジ色の宇宙に浮かぶ、純白の巨大宇宙艦。アクロポリス宇宙港に係留された艦は、あまりにも神々しく優雅にたたずんでいた。 「アレが、キミの名を冠した艦、『クーヴァルヴァリア』か。美しい艦だな」 「全てはAIよって計算され、アーキ…

キング・オブ・サッカー~登場人物紹介・022

湯楽 伴茂(ゆら ともしげ) ポジション :MF身長 :193cm体重 :68kg利き脚 :両脚背番号 :17愛称 :ユラ、クモ男出身地 :栃木県好きな食べ物:いもフライ・イチゴ嫌いな食べ物:牛乳 プロフィール 狩里矢のユース出身のボランチで、非常に長い…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP022

新人マネージャー ボクは、剣道の面を被ったジャージ姿の女の子と、マイクロバスを降りる。 「いい、わたしの正体は、絶対にバラすんじゃないわよ。アイツらにバレたら、なにを言われるかわかったモノじゃないわ!」 中学3年生の少女は、肩で竹刀を弾ませな…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・33話

黄金宮への進入 「ねェダーリン、スゴイよね。こんな海溝の底に、古代都市があったなんてさ」 スプラ・トゥリーが、後ろの舞人に、華奢な体をもたれさせながら言った。 「高度な文明だったようじゃな。建物がどれも、金ピカの黄金で出来ているのじゃ」 ルー…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第07話

山積する課題 「先生、申し訳ございません」「わたし達、10時からプロフィールビデオの撮影がありますので、失礼します」 ライアとメリーたちプレジデントカルテットの4人が、出勤したばかりのボクの横を通り抜けて行く。 「わたくし達も、10時半から、…

一千年間引き篭もり男・第06章・46話

別れの宇宙港 火星のテーマパークでの、夢のようなひと時は終わりを告げる。 ホテルに戻ったボクは、みんなとの豪華なディナーの後にシャワーを浴びて眠った。翌日に目を覚ますと、窓から朝の光がベッドの上に差し込んでいる。 「おじいちゃん、おはようござ…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP021

バッグの中身 曖経大名興高校の郊外にある、グランド。バスが降りて来た土手には、色んな学校のみんなのカバンが放り出されている。 ウォーミングアップを始めようとしていたデッドエンド・ボーイズに、岡田先輩率いる曖経大名興高校サッカー部が近づいて来…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・32話

大魔王の力 海皇パーティーの目の前で、ドロリと溶け落ちる巨大なタマゴ。 現れた巨大な腕が、バルガ王子を目掛けて振り下ろされた。 「お、王子ィィ!?」 ホールの天井から吊り下げられていたタマゴを、解き放ったティルスが悲鳴のような声を上げる。巨大…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第06話

アイドルとお金 「まったくキミたちは、なんてコトをしてくれたのさ!」「お陰でボクたちは、全国ネットで恥を晒しちゃったんだからね!」 天空教室に着くと、星色の髪にそっくりな顔をした2人の少女たちが、机に置かれた2体の人形を相手に怒りをぶちまけ…

一千年間引き篭もり男・第06章・45話

大観覧車 紅い惑星の地平線に、紅い夕陽が沈もうとしていた。 「火星のドーム内の僅かばかりの大気では、ここまで空が紅く染まるコトは無い気はするんだが……」 大観覧車のゴンドラに揺られながら、ボクは演出されたトワイライトタイムに愚痴をこぼす。 「そ…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP020

曖経大名興高校のグランド 「しっかし倉崎さん、車椅子に乗らなきゃ行けないって、そんなに酷いケガなのかよ?」「も、もしや、靭帯をやってしまわれたでありますか!?」 紅華さんと杜都さんが、皆を代表するかのようにケガの状態を聞く。 「イヤ、幸いなコ…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・31話

兄弟の激闘 「ギスコーネ、テメーがサタナトスの野郎を手引きしたってのは、本当か!?」 バルガ王子が、氷の剣を持って迫り来る弟に向って言った。 「ええ、本当ですよ。ボクが海皇の息子と知ってか、向こうの方から近づいて来ましたよ」 コキュー・タロス…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第05話

2つの3角地帯 『わたし達、2人のオピュク。ユニット名は……』『サラマン・ドール』 魅惑的な笑みを浮かべる、2人のデジタルアイドル。彼女たちに向けて放たれたフラッシュの量は、それまでのアイドルを合わせた数をも上回っていた。 『やれやれ、勝手にユ…

一千年間引き篭もり男・第06章・44話

暗躍する少女たち 「さて、午前中はウォーターライドに、エアバルーンフライトと、結構周ったよな?」 パルク・デ・ルベリエは巨大なテーマパークであり、それでも全体から見ればごく僅かのアトラクションしか周れていなかった。 「え、ええ。どれも、みんな…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP019

車椅子 はああ……昨日はセルディオス監督に、こっ酷く怒られちゃったな。次の日、ボクは昨日の出来事を思い出し、ため息を付いていた。 クラス委員長の千葉さんの妹……千葉 沙鳴ちゃんだっけ。あんなコトがあったケド、今日は学校に来てるのかな? 教室の窓か…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・30話

栄枯盛衰 「なあ、ティルス。建物ン中は化け物だらけとは言え、こりゃあ凄まじい建築技術じゃねえか」 巨大なカニの魔物を蹴散らしながら、傍らで戦う少女に問いかけるバルが王子。 「オレはカル・タギア以外は詳しくねェが、外の世界にゃこんな技術の高けェ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第04話

レアラとピオラ 「久慈樹社長は、オピュクをデジタルアイドルとして売りたいだけ……イヤ、違うだろうな」 デジタルに疎いボクには、久慈樹社長のやろうとしている計画の詳細までは解らない。けれども、単純なアイドルプロデュースじゃ無いコトは、なんとなく…

一千年間引き篭もり男・第06章・43話

魔女と量子論 「なあ、クーリア……」「なんでしょう、宇宙斗艦長」 バーチャルコースターを降りたボクは、隣に座っていた女のコに問いかけた。 「クーリアはバーチャルコースターで、一体どんな映像を見たんだ?」「どんな……とは、スピード感のあるファンタジ…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP018

兄と妹 「話は聞いた。スマン、妹が世話になったな」 千葉委員長が、ボクに向かって軽く頭を下げる。 風流な和のたたずまいの居間で、正座をするボクの前に座った。渡り廊下を挟んだ向こうには、質実剛健な創りの道場が見える。 妹……考えてみれば、直ぐにわ…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・29話

深海の宮殿 「ここが、伝説の都アト・ラティアなのか。確かに黄金の凝った彫刻のされた、とんでもねェ建物ばかりの街並みだぜ」 6匹の深海ザメに乗って、失われた古代都市の遺跡を進む、バルガ王子率いる海皇パーティー。 「かつてはここに、大勢の人が暮ら…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第03話

異空間のアイドル 「残るはあと1組か。まだ呼ばれてないのは、ユミア、レノン、アリス、カトル、ルクス、クララだが……」 不安な気持ちを増幅させながら、テレビ外面を見つめるボク。 『では、皆さん。最後の1人を発表致しましょう』 記者会見場の久慈樹社…

一千年間引き篭もり男・第06章・42話

仮想体験 猛烈なスピードで真っ暗なトンネルを突き進む、バーチャルコースター。トンネル一面を覆う無数の星々が、後ろへと流れて行く。 遠くの星はゆっくりと、近くの星はとんでも無いスピードで傍らを駆け抜ける……視覚効果で、体感上のスピードを演出して…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP017

幻武館 河べりの、簡素な練習場近くの土手。ボクがなんとなく抱えてしまった女の子は、腕の中で小さく震えていた。 「1年、2年は今日は家に帰って。こんなコトがあった後じゃ、流石に練習どころじゃないでしょう」「は、はい。解りました」「せ、先パイが…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・28話

伝説の都アト・ラティア 海底都市カルタ・ギアの周りの海より、さらに深度が下がった深海。視界は黒とダークブルーに染まり、泳ぐ魚の群れやサンゴや海藻も減って、閑散とした光景が広がる。 「アレが、リヴァイアス海溝だな。デケエ裂け目が、海の奈落みて…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第02話

2つのアイドルユニット 「問題は、ここからだな。あと3組は、誰だ?」 ボクは朝食の準備も途中で放り出し、リビングのテレビの前に胡坐をかいていた。 「アロアとメロエは芸能一家に育ち、天空教室に入る前も何本かCMを受けていた。キアたち4姉妹も、イ…

一千年間引き篭もり男・第06章・41話

バーチャルコースター 翌日、カプリコーン区画のホテルを出たボクたちは、アリエス区画へと移動し街を散策する。 「この区画は、ホントに地球のパリみたいな風景なんだな」 街は、アールヌーボーのアパートメント風の建物や、ゴシック建築の巨大な寺院などが…

キング・オブ・サッカー・第六章・EP016

直接対決 「オラ、死ねや!!!」 地面に倒れた千葉 沙鳴の頭上に振り下ろされる、砂で汚れた木製バット。 「きゃああぁぁーーーッ!!?」 ツインテール少女の悲鳴が、河川敷に木霊した。 「さ、沙鳴ァ!?」「いやあぁぁ!!」 バドミントン部の少女たちも…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・27話

深海の魔法 「クッソ。オヤジを使って、世界中の国を地震や津波で破壊するつもりだったのかよ!」 怒り心頭な、バルガ王子。 「ヨナの見立てではのォ。もしそうなれば、ヤホーネスの都すら多大な被害を受けるとのコトじゃ」「なんだって。ホントなのか、ルー…

この世界から先生は要らなくなりました。   第07章・第01話

アイドル誕生 倉崎 世叛の眠る教会に行ってから、数日が過ぎ去る。世間は、瀬堂 癒魅亜とマーク・メルテザッカーの恋愛の話題で、持ち切りとなっていた。 「どの新聞も、どの番組も、どのゴシップ雑誌も、同じ話題ばかり書いて飽きないモノだな」 そこに何故…