ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・31話

「ウオ、待ってくれ。オレたちは、アンタらの領土を侵すつもりなんてねェんだ」 船長のティンギスが、舵を護りながら空中からの攻撃をかわす。 「なにを勘違いしてんだい。アンタら、商船の船団だろ。アタイらは積み荷か、もしくは金にしか興味が無いんでね…

一千年間引き篭もり男・第08章・21話

1000年後の未来に置いては、『死』と言う概念すら曖昧(あいまい)なモノとなっていた。 「ま、確かにな。今じゃ人工子宮で、あらかじめ自分のコピーを作って置くヤツらも居るくらいだ」 ドス・サントスさんの顔を見ながら、プリズナーが嘯(うそぶ)く…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第14話

試験(テスト)と言う名の審判 まだ観客が、入場途中のライブ会場。突発ゲリラライブだと言うのに、大勢の観客がすでに入り始めていた。 「1つ、聞いてもいいですか?」 「ン、なんだね。答えられるコトなら、答えるが……」 久慈樹社長は、巨大な塔のそびえ…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP023

熱田 折火(あつた オリビ) ヴァンドームさんの左脚から放たれた、芸術的な弧を描いた直接フリーキックで、同点に追いつかれてしまったボクたち。 「スマンな、オレがファウルをしてしまったばかりに」 チームメイトに、謝罪するロランさん。 「だが、元よ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・30話

クレ・ア島 「クレ・ア島の半分を治めるのが、ミノ・リス王と言う人物でな。なんでも北方の小さな島国の連合に戦争を仕掛けて制圧し、貢物を差し出させているそうじゃ」 潮風に自慢の黒髪を靡かせながら、ルーシェリアが言った。一行は今、3隻の中型船で船…

一千年間引き篭もり男・第08章・20話

ラウンジでの白昼夢 「それにしたって、大したモンだぜ。シュガールとか言う謎のサブスタンサーまで、倒しちまうとァよ。オレの見込んだ以上の働きをしてくれた」 ドス・サントスさんが、酒瓶を何本か空にし、上機嫌になりながら言った。 「そんで、奪還した…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第13話

ガラスの虫かご 弁護士のタマゴと、世界を股にかけるIT企業トップとの対決は、人生経験の差からか久慈樹社長に軍配が上がった。 「だけどその企業も、よく違法な営業をして置いて、裁判に勝てたわね」 納得の行かないユミアが、なおも喰い下がる。 「男はね…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP022

アルセーヌ・ド・ヴァンドーム 屈強な身体を大きく揺らしながら、コーナーポストまで走って行くイヴァンさん。コーナーフラッグを掴んで、征服者のようなポーズを決める。 「身体能力しか取り柄の無い男に決められるとは、何たる失態だ」 ベンチで、苦虫を嚙…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・29話

偉大なる大魔導士の高弟 城と呼ばれるような建築物を持たない、海底都市カル・タギア。替わりに御殿のような建物で、国の執務が取り行われている。 「……と言うコトだ、舞人。お前に、クエストを依頼したい」 玉座と呼ぶには質素過ぎる赤い木の椅子に座った、…

一千年間引き篭もり男・第08章・19話

作戦完了(クリア) 掘削途中だったセノーテ予定地の巨大な縦穴。シュガールの捲き起こした竜巻によって、洗濯機の洗濯槽に叩き込まれたかの様な錯覚を覚える。 「行けェェッ!」 光の球(ブリューナグ)が、激しいスパーク音と共に、大ムカデの群れへと放た…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第12話

日本の会社社会の悪癖 「久慈樹社長。貴方はもっと、理性的な方だと思っていました」 ボクは自分ですら、最後の悪足掻(あが)きだと解っていながら言った。 「それは、キミの見解だろう。間違いなく彼女は、そう思っていない……だろ?」「ええ、とうぜんよ。…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP021

オーナーへの答え 「まずは、オレたちのボールからだ。一馬、予定通りに行くぞ」 背番号10の青いビブスを着た、ロランさんが言った。 「……はい」 なんの背番号もない青いビブスのボクは、小さな声でコクリと頷(うなず)く。 『ピーーーーーッ!』 ホイッ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・28話

水の王女とカゲロウの神 「さて、実験室もキレイに片付いたね」 見違えるホドに整然と並んだ本棚や、なにも落ちていない床。2人の愛弟子たちの仕事に、満足気な顔を浮かべる大魔導士。 「リュオーネ……お主、自分で部屋を片付けたコトはあるのかえ?」「ない…

一千年間引き篭もり男・第08章・18話

アステカの神対スペインの神 セノーテの予定地に残された、掘削機の上に貼りついた嵐と雷の神・シュガール。 「かつてアステカ帝国を侵略した、スペインの神か……」「ヨーロッパのアーキテクターを従えてやがったのも、関係がありそうだぜ」 ケツァルコアトル…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第11話

時間 時間とは、なんだろうと考える。科学的に言えば、物質が遷(うつ)ろう無限のさまを、人間が区切った尺度なのだろう。 「お前たちの先生で居られるのも、あと僅かな時間……か」 抽象的に言うのであれば、時間とは過去から未来へと流れる一方通行の河であ…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP020

白と青のビブス ボクたちは、ピッチに移っていた。真新しい芝が生えそろったグランドに散る、白と青のビブスの選手たち。 「試合は、30分ハーフの60分。無論、1点でも多く取ったチームの勝利だ。同点の場合は、10分ハーフの延長戦となる」 シャルオー…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・27話

2人の愛弟子 海底図書館の周辺区画の設計も決まり、カル・タギアは復興へと本格的に動き出した。 「ダーリン、居るゥ。バルガ王が、お呼びだってさ」 緑色のショートヘアの少女が、舞人の家の玄関から声を響かせる。 「なんじゃ、スプラか。ご主人サマなら…

一千年間引き篭もり男・第08章・17話

シュガール 深淵の闇へと続くセノーテ予定地の天井に、輝く蜘蛛のような複眼。やがてそれは複数現れ、徐々に巨大になり、ボクたちの前に降り注いだ。 「うわ、なんだ!」「新たな敵か?」「まだ他に、潜んでやがったのか」 セシル、セレネ、セリス・ムラクモ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第10話

正論 「卯月さんも、花月さんも、由利さんも、ボクの最初の教え子だった。教育実習での、たった3週間の期間ではあるんだがな」 ボクはやはり、教え子たちがイジメを行うとは信じたくなかった。 「で、ですよね。3人ともキレイで、明るくて、リーダーシップ…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP019

戦術論 「お前の情報が正しいのであれば、ウチがお前の姉の事件について、多少なりとも関わっていると言うのは事実なようだな」 エトワールアンフィニーSHIZUOKAのオーナーは、また新たな難題を抱え込んだ。 「アンジェの揺すられた原因が、エトワー…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・26話

研究所区画 「これはウワサに違(たが)わぬ、蔵書の数だね。重機構天使(メタリエル)の研究もしたいところだケド、遍(あまね)く知識を前に難しい選択を迫られるよ」 海底図書館の背の高い本棚に囲まれた、リュオーネが言った。 「気に入ってもらえて何よ…

一千年間引き篭もり男・第08章・16話

奪還作戦 本来のセノーテは、美しい水を貯えた地下の泉である。石灰質の岩盤が水によって浸食され生成された地底湖の、天井が崩落して地上に顔を出すのだ。 「キレイなトンネルだな」 ケツァルコアトル・ゼーレシオンの優秀なカメラアイが、ボクの脳にフラッ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第09話

要らなくなった義務教育 教師を目指していた大学時代、先生の卵だったボクは教育実習生として、とある私立中学に赴任した。 「あ、今度の教育実習の先生、若くて可愛いジャン」「そうかァ。なんだか、頼り無さそうだぜ」「ホント、ホント。この時代に教師に…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP018

戦う決意 「合理主義者である、アナタらしい考えですね、壬帝オーナー」 ロランさんが、目の前い座る男に言い放つ。 「ですが買収に憤(いきどお)ったのは、オレや昔のチームメイトだけじゃ無かったんですよ」「フン。別に誰が憤ったところで、知ったコトで…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・25話

海底図書館 「もはや、人間としか思えないね。このコが、本当に重機構天使(メタリエル)なのかい?」 ヤホーネス王国が誇る大魔導士が、1人の少女を前に訝(いぶか)し気な顔を浮かべていた。 「ホントだよ、大魔導士サマ。なんでも、他の重機構天使の配下…

一千年間引き篭もり男・第08章・15話

テスカトリポカ・バル・クォーダ 天井を支える網目状の構造物の隙間から、セノーテの巨大な水槽の底辺が覗いている。周りを見渡すと、円形の巨大な空間の壁に、トンネルらしき穴がいくつも空いていた。 「この先が、新たなセノーテの予定地ですか?」 ケツァ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第10章・第08話

イジメっ子の正体 「ど、どうして、そんなコトになったんだ。ホントの犯罪者じゃないって、わかってたんだろ?」 ライオンのようなタテガミ金髪の少女が、ボクに問いかけた。 「そうだ、レノン。看守役の人間たちも、とうぜん犯人役の人たちがただの一般人だ…

キング・オブ・サッカー・第8章・EP017

真犯人 「別に、アナタの妹が犯人だなんて言ってませんよ。ただ、自殺の大きな要因の1つだったコトは、間違いありませんがね」 ロランさんが言った。 「壬帝 輝世嵐(みかど きせら)は、犯人じゃないっていうのか?」「直接の原因じゃないって、意味ではね…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・25話

どうしようも無い道楽者 その日、復興途中の海底都市カル・タギアの中央広場にて、同国と地上の国ヤホーネス王国との同盟締結と、航路開設の調印式が行われた。 「海皇さまが居なくなって、海の女王さままで亡くなられちまって、不安だったケド……」「これで…

一千年間引き篭もり男・第08章・14話

ジャガーグヘレーラー 「この翼は、飛べるんですか?」 ケツァルコアトル・ゼーレシオンと一体となったボクは、背中に着いた翼の生えた蛇を確認する。 「飛べるっつっても、滑空程度だがな。ま、翼自体に強度と防御性能があるから、盾としても使えるぜ」 ゼ…