ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2020-01-01から1年間の記事一覧

一千年間引き篭もり男・第06章・18話

検査結果 「ほ、本物よ。決まっているでしょう?」 クーリアは、上ずった声でアポロに聞き返す。その言葉に、不安や恐怖が混じっているコトは、疑い様に無い事実だった。 「どうしてそう言える?」「それは、わたくし自信だからよ。本人であれば、自分が本物…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP030

監督の予言 後半開始から、20分が経過していた。両チームは、中盤で激しいボールの奪い合いを続けていたが、遂に均衡が崩れる。 「おっし、やっと決めたぜ。これで逆点だ!」 新壬さんが、ガッツポーズでアピールする。 右に開き気味でドリブルする九龍さ…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・04話

海龍亭 「カル・タギアはどこも魚貝は新鮮だが、この海龍亭は別格だぜ」「大将の腕も良いし、なんてったって天井が世界最大の生け簀だからな」 席に座っていた5人のウチ、背が高く腕っぷしも強そうな2人の男が言った。 「リーフレア、見て見て。天井が全部…

この世界から先生は要らなくなりました。   第06章・第01話

高級外車 「さて、どうしたモノか」 枝形先生や、その友人たちと邪馬台国談義に花を咲かせ、ほろ酔い気分で帰路に就いたったボク。 家の周りにまで、マスコミの記者やカメラマンらしき取材陣が、張り付いていた。深夜で人数も少なかったのが幸いし、強行突破…

一千年間引き篭もり男・第06章・17話

会議の正体 南国風にデザインされた、解放感溢れる会議室。水着姿のゲストが、アカシアの椅子に居並ぶ。 「ア、アポロ……その恰好は一体!?」 顔を真っ赤にし、口を押えながら許嫁に問いかける、クーリア。 「キミだって、同じ水着姿じゃないか。良く似合っ…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP029

優秀な指揮官と戦士 「うわあ、ヤバいよ。後半早々、同点にされちまったァ!?」 黒浪さんが、焦っている。 「マ、マズいであります。実力も経験も、相手部隊の方が上なコトは明白。ここは一端、守勢に転じるべきでありましょうか?」「杜都。お前も相変わら…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・03話

海皇パーティー 「俄(にわ)かには、信じられんな。あの最強の男が、死んでしまったなどと」 海の底に広がる海洋国家の王子は、リーフレアの告げた現実を受け入れられないでいた。 「シャロリューク様が亡くなられた事は、国民に動揺が広がるため5大元帥や…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第40話

古代人と現代人 「ヤベェ、邪馬台国の論議に夢中になり過ぎて、鍋が沸騰しちまってる!?」 目の前で激しく煮えたぎるモツ鍋を前に、仰天する枝形先生。 「あわわ、ガタさん、タブレット退けて!」「ああああ、モツが大量に零れちまってる!?」 赤い鼻のお…

一千年間引き篭もり男・第06章・16話

鮮やかな水着たち 「ハァン、や、やめ……」「クーリア。アンタの武器も、一段と威力を増したわねぇ」 セミランスの細い指が、マシュマロみたいな胸をムニュムニュする。 「み、皆の前で、いつまで揉んでる気ですかッ!?」 クーヴァルヴァリアは、強引に手を…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP028

狩里矢の猛攻 「……っしゃあ。ナイスゴール、忍塚!」 新壬さんが、ロングシュートを決めた選手に駆け寄った。 「ふうんッ!!」 背中を向け、筋肉をアピールする……シノズカさん? 「だ、誰だよ、あの筋肉ダルマは!?」「後半から出てきて、いきなりとんでも…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・02話

サンゴの街 マストが2本つある大きな船が、巨大な渦に呑まれた。周りの海が渦を巻いて海流の壁となり、対して水面は徐々に下がって行く。 「うおお、凄いのだ。海の底に着いちゃった」「海の底が港になってる。魚みたいな船がいっぱいだ」「あ、天井が閉ま…

一千年間引き篭もり男・第06章・15話

セミラミス・カルデシア・アタルタギス 「ちょっと、ま……うわああッ!?」 ボクは妖艶な美女の手で、滝ツボの中へと引きずり込まれる。 ブクブクと息が漏れ、遥か上から落下してきた瀧の水圧が、ボクを下へと押しやった。溺れる恐怖に駆られるボクだったが、…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP027

四天王+1 「ナイス采配だぜ、監督。コイツらの実力は、ユースのチームメイトとしてオレが保証しますよ。実戦経験こそ足りねーが、将来の狩里矢の中盤はコイツらのハズですからね」 新壬さんが、監督に向かって胸を張った。 「お前に保証されたところで、な…

ある意味勇者の魔王征伐~第11章・01話

大海原 「舞人さん。フェニ・キュア人の棲むサンゴの街は、もうすぐです」 大きな丸い眼鏡をかけた、ピンク色の綿菓子みたいな髪の女の子が言った。 「そうなんですか、リーフレアさん。でも、ここって大海原のド真ん中ですよ?」 蒼い髪を海風に靡かせた少…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第39話

邪馬台国とマイナス90度 「思ったよりか、妨害も少な無くてよかった良かったな」 枝形先生が、助手席で荷物のように丸まっているボクに言った。 「ええ、そうですね。どうやらマスコミも、ここまでは来てないみたいですし」 身体を伸ばして車を降りると、…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第38話

蟻の群れ 「コ、コイツの言うコトは、気にしないで。わたしが言いたかったのは、そんなコトじゃ無いから」 ユークリッドのアイドル教師が、居並ぶ同級生に向かって語りかける。けれども天空教室の誰もが、顔を上げるコトすら出来ないでいた。 「行けない、こ…

一千年間引き篭もり男・第06章・14話

蒼い鳥 熱帯のジャングルが広がる艦内に、流れ落ちる巨大な瀧。辺りにはマイナスイオンと、シトラス(柑橘系)の甘酸っぱい香りが漂う。 「宇宙斗艦長。貴方とは一度、2人きりで遭ってみたいと思っておりました」 大きな胸の前で腕を組み、人差し指でエメラ…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP026

監督のベンチワーク 「何をしてるね、海馬。ホントなら、前半4-0のセーフティリードで終えるトコだったよ!」 前半を終了しベンチに帰ると、いきなりセルディオス監督の雷が落ちた。 「ス、スミマセン。もっと飛べると思ったんスが……」「そのお腹で、良く…

ある意味勇者の魔王征伐~第10章・18話

最初のクエスト 王城や王宮が破壊され、多くの重要施設も倒壊したヤホーネスの王都。無事だった城壁の塔に急遽、女王の借りの御所が儲けられる。 「カーデリアは……どうしております?」 武骨に開いた岩組みの窓から、雲が低く垂れこめる空を見つめるレーマリ…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第37話

笑顔が消えたワケ 「先生……少し時間をいただいても、構わないでしょうか?」 ユークリッドのアイドル教師としてのユミアは、少し大人びた口調だった。 「ああ、構わないが……」 ボクは少し、不安になる。SNSを通して拡散された話題は、何を言ったところで…

キング・オブ・サッカー~登場人物紹介・003

紅華 遠光(くれはな とおみつ) ポジション :MF身長 :177cm体重 :67kg利き脚 :左脚背番号 :7愛称 :トミン出身地 :山梨県好きな食べ物:テリーヌ、カプレーゼ嫌いな食べ物:梅干し プロフィール 赤羽根商業高校に通う高校生で、テクニックに…

一千年間引き篭もり男・第06章・13話

サンムラマート 『着替えはこちらで用意しておりますが、更衣室は男女別となっております』『お手数ですが、二手に分かれて着替えをお願いいたします』 銃で武装された見た目とは真逆の、丁寧な対応のアーキテクターたち。 「それじゃあクーリア、また後で」…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP025

メタボキーパー 「させませんよ!」 柴芭さんがいち早く察知し、ゴール前に走る新壬さんへのパスコースを切る。 「さっきはよくも、恥をかかせてくれたな。オラァ!」 大きく振り上げた脚を、勢い良く振り降ろす九龍さん。激しくインパクトされたボールは、…

ある意味勇者の魔王征伐~第10章・17話

死んだ英雄 ヤホーネスの王都に長雨が降ったのは、それから暫く経ってからのコトだった。 「城壁の補修は間に合いそうですか、ラーズモ?」「女王陛下の引き連れて来た兵隊を、総動員したからな。何とか洪水の被害は、免れそうだぜ」 オレンジ色の長髪をした…

キング・オブ・サッカー~登場人物紹介・004

雪峰 顕家(ゆきみね あきいえ) ポジション :MF身長 :178cm体重 :66kg利き脚 :左右両脚背番号 :6愛称 :雪峰司令、キャプテン出身地 :三重県好きな食べ物:伊勢エビのみそ汁、サザエの壺焼き嫌いな食べ物:チョコレート プロフィール 北畠科…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第36話

暴走するSNS 「うわ。なんかユークリッター、とんでも無いコトになってない!?」 モニターに映ったレノンが、スマホ端末を見ながら慌てふためいている。 「ユミアさんと先生の話題が、もの凄い勢いで増えて行ってますわ」「お、お姉様、見てください。『…

一千年間引き篭もり男・第06章・12話

3人の取り巻き 火星の新たなる衛星ハルモニアの前に現れた、宇宙豪華客船セミラミス。 「これは普段、どんな人たちが乗る船なんだ。この時代に、通貨と言う概念は無いんだろ?」「まあ、完全に消滅したワケでもねえがよ。基本、誰だって乗れるぜ。犯罪者で…

キング・オブ・サッカー・第五章・EP024

激昂の九龍 「おっし、オレも決めたぜ!」 紅華さんの華麗なシュートが、決まった。 「……な、どうして!?」 呆気に取られている、九龍さん。 「なにボール持ってねーヤツ、追い駆けてんだよ。4-0になっちまったじゃねーかぁ!」「ボールを……持ってないだ…

ある意味勇者の魔王征伐~第10章・16話

女王の帰還 シャロリューク・シュタインベルグが世界から消滅した頃、舞人と女王レーマリアを中心とした一行はイティ・ゴーダ砂漠を迂回するルートを抜け王都へと差し掛かっていた。 「女王陛下、王都が見えて参りました」「これは、思った以上に酷い有り様…

この世界から先生は要らなくなりました。   第05章・第35話

拡散する波動 「ねえ、先生。今の言葉、どんな意味!?」 傍らを見ると、ライオンのたてがみみたいな髪型の少女が、ボクをマジマジと見ている。 「ん、一体なんのコトだ、レノン?」 ボクは、彼女の言っている意味が解らなかったが、更に生徒たちが周りに集…