ラノベブログDA王

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ある意味勇者の魔王征伐~第8章・12話

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聖堂での激闘

「キサマが、サタナトスだな?」
 インディゴブルーの短髪に、真っ白な肌、切れ長の目にラベンダー色の瞳の少女が叫んだ。
彼女は名を、『アーメリア・ジーレティス』と言った。

「皇女さまに危害を及ぼそうとは、言語道断だね」
 アッシュピンクの短髪に褐色の肌、モスグリーンの瞳の少女が剣を振りかざす。
彼女の名は、『ジャーンティ・ナーラシャ』だ。

「……ニャニャ。サタナトスの他に、デッカイ狼がいるですゥ!」
 プールブロンドの短い髪に、アイスブルーの瞳の少女が驚きの声を上げる。
『ルールイズ・フェブリシアス』という、あどけなさの残る少女。

「気配で解らなかったの。まったく、貴女ってコは……」
 チョコレートブラウンのセミロングの髪に、カカオ色の瞳の少女。
お姉さん風を吹かせる彼女の名は、『ジャーニア・ジーンべル』。

「紺色のマント、それにミスリル銀のチューンメイル……」
 サタナトスは、少女たちの装備を観察する。
「キミたち、フラーニア共和国の軍隊だね?」

「いかにも我らは、ブルー・ジュエルズ(蒼き宝石たち)と謳われた騎士団……」
「ほう、キミが噂の?」

「我が名は、『プリムラーナ・シャトレーゼ』」
 ウェーブのかかった金髪に、ゴージャスなボディラインの女将軍が、腰に下げた鞘から剣を抜く。

「ああ、プリムラーナ将軍!」
「プリムラーナさまが、助けに来てくれましたァ!」
 飛び跳ね抱き合う、皇女とシスター見習いの少女。

「王よりの勅命でな。レーマリア皇女殿下の後見人として、王都を攻めた貴様を討つ!」
 手にした剣の先を、金髪の少年へと向ける女将軍。

「これはこれは、まったくもって面白い余興じゃないか」
 歪(いびつ)な六枚羽の天使は、尚も少女たちを見降した。
「果たして、キミたちに……」

 聖堂に出現した、翼の生えた巨大な狼は、黒いブレスを吐き出す。
「ボクが生み出した魔王、『マルショ・シアーズ・フェリヌルス』に対抗できるかな?」
小さな教会のステンドグラスの割れた窓から、外に瘴気が溢れ出した。

「ルールイズ!」
「任せて下さい。聖盾剣・『パシィル・ヴァール』!」
 少女が手にした剣が五つに分解し、前後左右と上空に展開する。

「わたしの剣の能力は、絶対防御……です」
 剣だった五つのパーツの生み出した空間に、光のバリアが構築された。

「ス、スゴイわ。暗黒のブレスを、完全に防いじゃってる」
 目の前に貼られたバリアに、感動するパレアナ。

「アーメリア、ジャーンティ、ヤツを攻撃しろ」

「了解いたしました。赤酒剣・『アムリ・ソーマ』!」
 ワインレッドの刀身の剣が、無数の赤い液体の水泡を生み出す。
それらが一斉に、巨大狼に襲い掛かった。

「ハデに行くよォ。灼熱剣・『アマゾ・セッツァ』!」
 アーメリアの攻撃を受け、怯んだ狼の胴体に剣を突き立てる、ジャーンティ。
「体中から焼き尽くせ、アマゾ……」

「敵は、魔王だけじゃ無いんだよ」
 狼の体に剣を突き立てたままの少女を、サタナトスが急襲する。

「し、しま……ッ!?」
「キミ程度が魔王になれるか、もしくは消滅するか……見物だねえ」
 少年の剣、『プート・サタナティス』が、ジャーンティを捉えようとした瞬間……。

「狙撃剣・『ベル・シュナイパー』!」
 サタナトスの身体を、閃光が貫こうとする。

「クッ……!」
 少年は咄嗟に剣で、狙撃弾を叩き落とした。

「貴方もお忘れじゃなくて。わたしたちが、五人だと言うコトを」
「ア、アリガト、ジャーニア。助かったよ」
「油断大敵ね。相手はあのシャロリューク様をも、魔王に変えた男なんだから」

「確かに、ジャーニアの言う通りだな……」
 皇女とシスター見習いの少女を、護るように現れた背中。
「我が祖国より預かりし剣、『ボナ・パルティア』にて……」

 プリムラーナ・シャトレーゼの手にした剣が、眩いばかりの輝きを放つ。
「キサマに、遥かなる死出の旅を捧げよう」

 

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