ラノベブログDA王

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萌え茶道部の文貴くん。第六章・第一話

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極者部

 その日、『愛理大学付属・名京高等学校』は日曜日にも関わらず、大勢の人が集まっていた。

 醍醐寺グループの息のかかった学校側の意向と、オワコン棟のキワモノ部の思惑が重なって、PTAや地元住人にまで開かれた、オープンな会議が開かれる事となったのだ。

 自分たちの存亡がかかるとあって、キワモノ部に所属のメンバーは、出来る限り道行く人にビラを撒いたり、SNSなどで積極的に観客を集める。

「でも、ご主人さま。このTシャツ、カッコイイっすね!」
 絹絵が、平坦な自分の胸を見ながら言った。
彼女のTシャツには、『極者部』と毛筆の筆遣いで描かれている。

「キワモノ部ってカタカナだとアレだケド、『極める者の部活』って漢字で描くと、クールだぜ!」
 同じTシャツを着た橋元も、気に入っているようだ。

「ウチが始めた、Tシャツプリントのサービスでさ。シルクスクリーンのTシャツが、30枚以上・同一デザインの注文で一枚辺り1200円なんだ」
 渡辺も、自分のアイデアであり、実家の商品でもあるTシャツを宣伝する。

「ご主人様の実家は、なんのお店なんスか?」「街の電気屋なんだ……」
「え? 電気屋さんって、Tシャツも売ってるんスか?」
「家電の売り上げも、大手量販店やら、ネットショップとの競争で 厳しくてさ」

「大変だな。でも、アイロン転写やインクジェットならともかく、シルクスクリーンのTシャツが1200円って、安すぎないか?」
「そう思うだろ? その辺で売ってるTシャツより安いって、どうかと思うわ」

「シルキすくりーんって、アチシのあだ名みたいっすケド、なんスか?」
「おう、シルキー。シルクスクリーンな。簡単に言えば、印刷方法の一種さ。他の印刷方法みたくフルカラーじゃないんだが、高級感がある感じかな?」

「手間もコストもかかるんだが……中々売れんのだわ」
「でも、今日の目的は、Tシャツを売るコトじゃ無いだろ?」
「そ、それもそうだった!」渡辺は気を引き締めて顔を叩き、辺りを見渡す。

「おう栗林! 来てやったぜ。とっとと終らせて、サバゲーやろうぜ」
「有難う、助かるよ! でも、ボク等は水鉄砲で行くからな!」
 水鉄砲サバゲ部の、栗林さんのサバゲ仲間であろう、様々な年代の男性が校門を入って行った。

「礼於奈~! 他の学校のダンス部のヤツらも、たくさん連れてきたよ~。あとで肉まん忘れんな~」
「わ~ってるって、アリガト♪」「肉まんは任せるアル~!」
 巫女・美娘ダンシング部の、知り合いに渡す肉まんは、チャイナ服少女・復権友の会が用意する。

「タツホちゃ~ん。幼稚園のお友だち連れて来たよ。今度、恐竜の絵本読んでね?」
「ありがと~ガオ♪ と~ってもうれしいガオ~♪」
 恐竜なりきる部の知り合いは、なんと幼稚園児だった。

「随分とみんな、頑張ってくれたみたいだね。これで、『会議の証人』はバッチリだ!」
 渡辺は、みんなの努力に感謝した。
「この舞台で、来場してくれた人たちを説得出来なきゃ、みんなの苦労が無駄になる……」

「あら? これだけの計画を立案し、現実うとして実行した立役者様が、ご謙遜を?」
 『メイド流剣道部』の御子神 涼香が、渡辺を称える。

「まだ、これからだよ。下手を打てばオレたちの方が、大勢の前で廃部を決定付けられるんだ!」
「そうでしたわね。何としても、会議を成功させなくてはなりません」

「ああ……」
 渡辺は緊張からか、短く答えるのがやっとだった。

Tシャツのシルクスクリーンプリント

 今回の話に出て来た『Tシャツのシルクスクリーンプリント』は、モデルがあります。
実は、ボクの知り合いの写真屋さん、『中日カラー』でやってる、サービスなんですね。

 シルクスクリーンは、アニメの版画などでも使われる技法で、アナログな作業で手間もかかります。
判を制作する関係上、大量に制作しないと安くは出来ないため、30枚同一デザイン・同一の単色カラーでの価格にはなりますが、かなり安いと思います。

 一点ものには向かず、自分のオリジナル商品を、大量に作って売りたい人向けのサービスになります。
文化祭のクラスTシャツ、音楽バンドのバンドTシャツ、メルカリで自分の動画のファンに向けたグッズを売りたい……など。


【企業サイト】

>激安クラスTシャツ・オリジナルTシャツ【名古屋】Tシャツプリント中日カラー