ラノベブログDA王

ブログでラノベを連載するよ。

王道ファンタジーに学園モノ、近未来モノまで、ライトノベルの色んなジャンルを、幅広く連載する予定です

2022-01-01から1年間の記事一覧

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第14話

新たなる死の知らせ 重蔵の長女である昴瑠(すばる)に対する聞き取り調査を終え、舞台は再び、マドルと伯父である警部との会話に戻る。 「いくら聞き取りとは言え、余りな態度じゃないか、マドル」 警部の声が、不躾(ぶしつけ)極まりない姪に苦言を呈(て…

一千年間引き篭もり男・第08章・71話

サッカーボールくらいのブラックホール 宇宙とは、とてつも無く広大な何もない空間だ。 よく地球の海は、まだ多くが謎に包まれ、宇宙と同じくらい未知の世界だと言う者が居る。つくづく、愚かしい見解だと思った。 地球など、宇宙全体から見れば素粒子以下の…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP033

ミーティングと弱点 フルミネスパーダMIEとの戦力差に、圧倒されていたデッドエンド・ボーイズのメンバー。 「サッカーってのは、勝たなきゃ面白くないスポーツだ。例え、相手がどれだけ強くてもな」 落ち込んでいたボクたちを前に、倉崎さんが言った。 …

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・78話

ミノ・テロぺ将軍対3体の魔王 暗雲から舞い降りて来た、雲の龍(クラウドドラゴン)の群れ。地上の闘技場に集った観客たちを、次々に呑み込んで行った。 「うわあァァッ! なんだ、なんだ!?」「ま、周りが見えねェ。た、助けてくれェーーーッ!」「ギャア…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第13話

昴瑠(すばる) 「吾輩は、ミステリアスな彼女に対し、不躾(ぶしつけ)と言った態度で望んで見た。彼女には、聞きたい情報が山のように有ったし、他に事件を解決に導く打開策も思い浮かばなかったのでね」 重蔵の長女である、昴瑠(すばる)さんの部屋へと…

一千年間引き篭もり男・第08章・70話

群雲 宇宙斗のコピー 宇宙の温度は、かつての日本で使われていた摂氏で言えば、約マイナス270度だ。太陽などの恒星に近ければ温度も上がるが、遠くなるにつれ恒星の熱は届かなくなり、マイナス270度へと近づいて行く。 「まったく、こんな宇宙の最果て…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP032

チーム力の差 スコアが1-3となり、MIEに対して2点のビハインドを負った、デッドエンド・ボーイズ。再びセンターサークルにボールをセットし、試合を再開したものの、直ぐに前半終了のホイッスルを鳴らされてしまう。 「煤季 鞍棲(すすき クラス)だ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・77話

海皇の宣戦布告 闘技場に、突如として現れた魔物の群れ。そのどれもが、海洋生物を彷彿とさせる容貌であり、その首魁らしき魔物はひと際巨大だった。 「な、何者なのです。貴方たちは!?」 ミノ・リス王の妃(きさき)である、パルシィ・パエトリア王妃が問…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第12話

去り行く容疑者たち 「翌朝、山の天候も回復する見込みだったので、朱雀さんは亡くなった絮瑠(わたる)氏の遺体と対面すべく、警察の車で現地へと向かった」 マドルが説明を終えると、ドーム会場に警察車両のサイレンの音が鳴り響いた。 「それにしても、お…

一千年間引き篭もり男・第08章・69話

沈み行くセノーテ ドーム内部の事故で、亡くなった人々の遺体は、そのままドッグの水の中へと沈められた。それが、彼らが先祖から引き継いで来た文化であり、仕来りでもある。 「お疲れ様、貴女たち。大丈夫そう?」 アーキテクターである、トゥランが聞いた…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP031

特急列車(エクスプレス) 「カイザ、次はオレに行かせろ」 カイザさんのドリブルに、後ろからMIEの選手が追い付いて来る。 左センターバックの、煤季 鞍棲(すすき クラス)さんだ。 「クラス……お前が斬り込むのか?」「ああ。そろそろ1点、欲しいとこ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・76話

巻き起こされた地震 「ボクの剣は、かの赤毛の英雄さえも魔王へと変えたんだ」 サタナトスの魔晶剣プート・サタナティスに、紫色の妖気が纏(まと)わり始めた。複雑な波紋が金色の輝きを放ち、柄頭にはクリアなアメジストが輝いている。 「さあ……キミも魔王…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第11話

幼馴染みの夫婦 「吾輩が、館に到着して捜査を開始した日の翌日、突然の悲報が舞い込んで来た」 墓場のステージで、ステックをクルクルと回し歩き始めるマドル。 「警部。重蔵氏の3男である伊鵞 絮瑠(いが わたる)氏が、登山の最中に足を滑らせ、崖から転…

一千年間引き篭もり男・第08章・68話

生贄(サクリファイス) アフォロ・ヴェーナーの巨大な口から発せられた超音波(エコーロケーション)は、ドームに貼り付いた汚水の巨人の頭部に命中した。 「上手く行ってるのか? 音波は見えないから、効いているのか判らないぞ」 真央のタンガタ・マヌー…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP030

3センターバックの攻防 デッドエンド・ボーイズの3センターバックは、右から野洲田(やすだ)さん、龍丸さん、亜紗梨さんと並ぶ。 「アイツは、ボール奪取能力は高いが、ドリブルはそこまで上手くねェ。オレが、止めてやるぜ」 右センターバックの野洲田さ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・75話

目覚め始める魔剣 異空間へと姿を消した、魔王ケイオス・ブラッド。地下闘技場の中央に仁王立ちした大将軍ミノ・ダウルスは、その気配を神経を研ぎ澄まし探っていた。 「あの男、ラビ・リンス帝国最強を名乗るだけあって、大したモノだぜ……」 アッシュブロン…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第10話

夫人と姉妹 マドルが生前に関わった、連続殺人事件の容疑者たち。 重蔵の次男が武瑠(たける)、次男の妻が椿姫(つばき)、夫妻の長女が刹姫(さつき)、次女が捺姫(なつき)と判明した。 「武瑠氏は、事業が上手く行っていないのが原因で、ご帰宅する回数…

一千年間引き篭もり男・第08章・67話

拡散する恐怖 「コイツ、海と繋がってる……」「何とかして、切り離さないとダメだね」 ヴァルナとハウメアが、おびただしい汚水で構築された巨人を、仰(あお)ぎ見ながら言った。 「だけど、どうやってやる。この地下ドッグは、旧世紀の潜水艦のドッグだった…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP029

飛び交う(クロス)カウンター 雪峰キャプテンの、カットからの見事な判断で、ボールを受け取ったボク。 バックラインを統率するカイザさんが上がって、左サイドバックのトラヤさんも上がり気味だ。MIEの、残るディフェンスラインは3枚。ここは、もう1…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・74話

地下闘技場の激戦 「それにしたって、アレがこの国最強の大将軍サマかよ。もっとゴツい、髭(ひげ)モジャのオッサンかと思ったが、ずいぶんと若えじゃねェか」 観覧席から身を乗り出しながら、ティンギスが言った。 「どうした、お前たち?」「いつもみたい…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第09話

容疑者たちへの聞き取り 「メイド長が対応した、黒いレインコートの人物の行方は、警察も捜査はしたが一向に解らなかった」 マドルが、ステッキをクルクルと回しながら言った。 「その後、吾輩も警部補とやらの立場を利用して、聞き取り調査をしてみたのだが…

一千年間引き篭もり男・第08章・66話

地下ドッグポートの激戦 セノーテ地下には、巨大な地下空間があり、更に下には潜水艦用の地下ドッグポートがあった。迫り来る汚水の巨人を相手に、劣勢を強いられる2人の少女。 「ねえ、真央。巨人って、まだいっぱい居ますよね?」 ドームの外の戦況が判ら…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP028

チップキック 紅華さん、金刺さん、黒浪さんの、攻撃的なMF3人が攻撃に参加していたデッドエンド・ボーイズ。間延びして誰も居ない空間(スペース)を、悠然(ゆうぜん)とドリブルするカイザさん。 「カウンター、行くぞ。各自、ポジショニングを再確認…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第08話

黒いレインコートの人物 「メイド長の、証言によるとね。謎の誰かが訪ねて来たのは、通いのメイドたちが自宅へと帰り、時計の針が12時を周ろうとする直前だった」 第2の殺人事件があった夜の、出来事を語り始めるマドル。ステージ裏にそびえるガラスの塔…

一千年間引き篭もり男・第08章・65話

狂乱の演舞 4つの太陽を象徴する、4機のテスカトリポカ。白、青、赤のテスカトリポカが、黒いテスカトリポカを集中攻撃していた。 「クソッ、3対1は流石に不利が過ぎるぜ」 黒のテスカトリポカ・バル・クォーダを駆るプリズナーは、機体を黒い煙に変化さ…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・73話

星砕き(アステリオス) 「コ、コイツ、とんでも無ェ怪力だぜ。戦斧の1激を避けたつもりが、このザマだ……」 壁に叩き付けられたティ・ゼーウスの、胸から腹にかけて1文字に刻まれた傷。 「確かにダエィ・ダルスの忠告も、大袈裟じゃ無かったみたいだね。斬…

キング・オブ・サッカー・第9章・EP027

ミラクルシュート 右サイドから快足を飛ばし、裏抜けをする黒浪さん。 「オッシャ、ラインの裏に出れたぜ!」 黒狼は、そのまま左に切れ込んで、ペナルティエリアへと進入する。 「これ以上、失点を許すワケには行かん!」 リベロのカイザさんが、ラインから…

この世界から先生は要らなくなりました。   第11章・第07話

マドルの調査 伯父である警察の警部との会話から、容疑者たちの人となりを明かして行くマドル。 「長女夫婦にも、何かしら明るみにされていない過去が、ありそうだね?」「ああ。オレも、その線は怪しいと思ってな。長女の経歴を、洗っているところさ」 「と…

一千年間引き篭もり男・第08章・64話

黒、白、青、赤のテスカトリポカ 真っ白に光り輝く、テスカトリポカ・ケツァルコアトル。フラガラッハと同じ形の真っ白な剣を振り上げ、テスカトリポカ・バル・クォーダに向かって、1直線に攻撃を仕掛けて来た。 「艦長の偽者風情が……オラッ!」 相手が剣を…

ある意味勇者の魔王征伐~第13章・72話

地下迷宮に待ち受ける者 複雑に絡(から)まった糸玉のような、次元迷宮(ラビ・リンス)を走る3人の男たち。 「次元迷宮が、こうも複雑だったとはね。時間と共に迷路が変化する上に、異常な仕掛けがそこら中に仕掛けてある」 金髪の少年が、言った。 「入…