形見 「あの……大丈夫ですか? どうして泣いてるんですかぁ?」 黒乃では無い、クワトロテールの少女は既に意識を取り戻していた。「……ゴメン……ボ、ボクは……」それ以上言葉が続かない。 赤く泣きはらした目を、幼さの残る少女に向けることが出来なかった。 「…
白紫色の髪の剣士 「……因幡 舞人。その剣について、聞かせてもらおうか……」 急に殺気を感じた少年が振り返ると、氷のような眼差しをした剣士が待ち構えていた。「雪影さん……見ての通りです。この剣には、高位の魔族を人間に変える力があるんですよ」少年が言…
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